
Arizen(アライゼン)ウォレットとは?
Arizen は 暗号通貨である Horizen(旧zencash、ティッカーシンボルは ZEN)を管理するためのライトウェイト・ウォレットです。
ここでいうライトウェイト・ウォレットとは、ブロックチェーンの全体をPCやスマホなどのデバイスに保存しないウォレットのことを言います。
ブロックチェーンの全体をデバイスに保存しなくていいため、Swing Walletなどのフルノード・ウォレットに比べて同期が早いなどの利点があります。
運用するHorizen(ホライゼン)のノード数が増えるに応じて管理しなければならないウォレットも増えていきます。
Arizenには”Batch Withdraw(一括出金)”など、複数のウォレットを効率的に管理するための便利な機能があるので、ノード運用をする上でオススメのウォレットになります。
このユーザーガイド(マニュアル)ではウォレットのダウンロードからノードを使ったZ トランザクションの生成方法まで、画像付きで丁寧に説明します!
目次
ウォレットのダウンロード・アカウント作成方法
1. ソフトウェアをダウンロードする
2. ダウンロードしたソフトウェアを起動する
Windows の場合
上記リンクをクリックすると、画面下にダウンロードオプションが出現するので、”Save” (「保存」) をクリックしてください。

なお、Windows 10 の場合、以下のような画面となるかもしれません。

その場合、「詳細情報」(“More Info”) をクリックしたうえで、「実行」(“Run anyway”) ボタンをクリックしてください。

Mac の場合
上記1.に記載のリンクをクリックすると、画面下にダウンロードオプションが出現するので、“dmg” で終わるファイル (この例では “Arizen-1.2.0.dmg”) をクリックします。

すると、以下のような画面となります。

ここで、“Arizen” のアイコンを “Applications” (「アプリケーション」) フォルダのアイコン上にドラッグ・アンド・ドロップ してください。
次のような画面となり、「アプリケーション」フォルダに Arizen ウォレットのソフトウェアがコピーされます。

これが完了したら、”Arizen” のアイコンをクリックして、ウォレットを起動します。

Windows あるいは Mac (Lunix も同じようにインストールできるはずです) のいずれであっても、インストール・起動が無事成功すると、以下のような Arizen のログイン画面が表示されます。

以下、初めてHorizenのウォレットを作成するという方は 3. に、Horizenのウォレットのバックアップをすでに持っていて、それをもとに復元するという方は 4. バックアップを用いたウォレットの復元方法 を参照してください。
3. (初めてウォレットを作成する場合)”Create Wallet” をクリックする

4. アカウント情報を入力する

“Wallet Name” にはウォレットの名前 (4文字以上。ひらがな、カタカナ、漢字なども可) を、
”Password” にはパスワード (大文字、小文字、数字、特殊文字を最低1つずつ含み、かつ8文字以上) を、
”Password again” には “Password” と同じパスワードを確認のために入力します。
注意点
ここで設定したウォレット名とパスワードは紙にメモするなどして忘れないようにしてください。
忘れてしまうと、ウォレットへアクセスできなくなってしまいます(暗号化されていないバックアップファイルを所持(おすすめしません)している場合を除く。この点については、Arizen バックアップ作成方法 で詳しく説明しています)。
すべての欄への入力が終わったら、”Create Wallet” をクリックし、ウォレットを作成します。

すると、次のようなアラート画面が現れます。

具体的には、バックアップファイル (拡張子: “uawd” または “awd”) の作成を促されています。
これは大切なことですので、ある程度重要な金額に相当する ZEN をウォレットで管理されている方は、Arizen バックアップ作成方法 を参考に、バックアップの作成を行なってください。
“OK” をクリックすると、以下のような画面となります。

ウォレット作成が済んだばかりなので、画面右側の ”Transaction History” (取引履歴) は空白となっています。
また、画面左側に目を移すと、すでに多くの ZEN アドレス (T アドレス) がこのウォレット専用に自動生成されているのがわかります。
これらのアドレスを用いることで、別のウォレットから ZEN を受け取ることができます。
以上で、ウォレットのダウンロードおよびアカウント作成が完了です!
バックアップ作成方法
なぜバックアップが必要なのか?
このマニュアルを現在お読みの方は、(Horizen に限らず) 暗号通貨の管理に関して注意されている方であると思います。
取引所のプラットフォーム上に暗号通貨をそのまま保管しておくことの危険性は、昨今の事件が強く物語っています。

- こうした背景から、クリプト業界では頻繁に、コールドウォレットで資産を管理することの重要性が強調されます。
一方これは、暗号通貨の特徴のひとつでもあります。
すなわち、自らの資産を管理することができるのはあなた自身であり、その管理責任もあなたが 100% 負う、ということになります。
ところが、ウォレットを作成し、暗号通貨を移行させた段階で、安心してはなりません!
ある程度の金額に相当する暗号通貨を保有している場合、必ず バックアップを取っておきましょう。
Arizen はデスクトップウォレットであるため、仮に PC の破損や、PC の売却などといった理由によって、別の PC 上でデータを復元する必要が生じた場合、バックアップがなければあなたの暗号通貨 (Arizen の場合、ZEN) は永久にアクセス不能となってしまいます。
であれば、
「取引所に置きっ放しにしておいた方が操作も簡単だし、バックアップも不要だから、やっぱり取引所に管理をお願いしよう。
そもそも、ハッキングなんてそう頻繁に発生するものでもないし…」
こう考える方も多くいます。
「他人任せ」あるいは「自分任せ」というアプローチのいずれかが絶対的に優位であるとはいえないかもしれませんが、せっかくクリプトをやっているのであれば、BYOB(”Be Your Own Bank”: 自分で資金を管理しよう)という感覚を肌で実感したいものです。
なお、暗号通貨業界にはこうした業界用語 (ジャーゴン) が数多く存在しており、これらの意味を理解しておくことは重要です。
これに関しては こちらの記事 で非常にわかりやすくまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
バックアップの重要性に関する前置きが長くなってしまいました。
それでは次セクションから、早速 Arizen におけるバックアップ作成方法をみていきましょう。
Windows および Mac 向けの説明のみとなっておりますが、Linux でも手順はおおよそ同じであるはずです。
次のような場合は、以下の手順あるいは公式マニュアルを参考に、手動でバックアップを取っていただくことを強くお勧めいたします:
- ある程度の法貨に相当する ZEN をお持ちの場合
- あるいは大量の ZEN を受信した直後
暗号化された Arizen バックアップ作成方法
Arizen では、以下の通り 4 つのバックアップ方法があります。
- 暗号化されたバックアップファイル (拡張子 “.awd”) を作成する
- 暗号化されていないバックアップファイル (拡張子 “.uawd”) を作成する
- アドレスの秘密鍵を出力する
- Arizen が自動生成するバックアップファイルを利用する
ここでは、1.の方法について説明していきます。
といいますのも、もっとも信頼度およびセキュリティが高いバックアップを作成できるのが、1. の方法だからです。
一方、1. の場合、バックアップファイルを使用するにあたってウォレット名とパスワードが必要となりますので、この 2 つの情報は必ず覚えておくようにしてください (あるいは紙などに記入し、安全な場所に保管しておいてください)。
他の方法に関しては、Arizen 公式ユーザーマニュアル をご覧ください。
それでは、暗号化されたバックアップファイルを作成していきましょう。
1. Arizen を起動する
Windowsの場合
画面左下にあるサーチバーで、“arizen” などと入力し、検索候補で Arizen のアイコンとともに表示されたものをクリックします。

これで Arizen が起動されますが、このとき、画面下部のタスクバーに Arizen のアイコンが表示されます。
これをタスクバーに固定させておくと、次回起動させるときにこのアイコンをクリックするだけでよく、便利です。
そこで、タスクバーへの固定を早速行いましょう。
Arizen アイコンを右クリックするといくつかメニューが表示されますから、”Pin to taskbar” (「タスクバーにピン留めする」) をクリックしてください。

Macの場合
“Finder” > “Applications” (「アプリケーション」) > “Arizen” の順にクリックして起動させます。

Windows の場合と同様、Arizen を Dock (タスクバー) に固定しておくと便利です。
Arizen アイコンを右クリックし、”Option” (「オプション」) > “Keep in Dock” (「Dock にキープ」) をクリックすることでDockに固定することができます。

2. Arizen ウォレットにログインする
Arizen ウォレットを起動後は、ログインする必要があります。
ウォレットダウンロード・アカウント作成方法 で登録したウォレット名およびパスワードを入力し、“Login” をクリックします。

ログインすると、次のような画面となります 。
全く ZEN が存在しないウォレットをバックアップするという状況はあまりないでしょうから、以下のスクリーンショットでは、いくらか ZEN が存在するようなウォレットの画像も取り上げながら、説明していきます。

3. バックアップファイルを作成
Windowsの場合
Arizen ウォレット UI の左上にある “File” > “Backup ENCRYPTED wallet” をクリックします。

すると次のような画面となるので、“I understand” をクリックします。

上述の通り、「暗号化された」バックアップを使用するにはウォレット名とパスワードが必須となりますので、これらの情報は大切に保管するようにしてください。
次に、バックアップファイル名を決定して保存します (下記スクリーンショットでは、“Documents” に保存してます)。

これで無事に、バックアップファイルのダウンロードが完了しました!



これで無事に、バックアップファイルのセキュアな外部媒体への保存が完了です!
Macの場合
スクリーン左上のメニューバーにある “File” > “Backup ENCRYPTED wallet” をクリックしていきます。

すると次のような画面となるので、“I understand” をクリックします。

上述の通り、「暗号化された」バックアップを使用するにはウォレット名とパスワードが必須となりますので、これらの情報は大切に保管するようにしてください。
次に、バックアップファイル名を決定して保存します (下記スクリーンショットでは、“Documents” に保存してます)。

これで無事に、バックアップファイルのダウンロードが完了しました!


これで無事に、バックアップファイルのセキュアな外部媒体への保存が完了です!
バックアップを用いたウォレットの復元方法
前項でバックアップが無事作成できたわけですが、バックアップを用いてウォレットを復元する方法が分からなければ、バックアップを作成した意味があまりありません。
そこで、復元方法を早速みていきましょう。
- Arizen を起動させる
- 復元前後のウォレット情報を入力する(本ステップは、OS によって大きな相違はないので、Mac の Arizen インターフェースを例にとりながら説明していきます)
まず、起動後の画面で “Create Wallet” をクリックします。

すると、次のような画面となります。

”Do you have a previous backup?” というテキストの右側にチェックボックスがあるので、これにチェックを入れ、バックアップ復元用のメニューを表示させます。

ここで、”Browse” をクリックします。バックアップファイルを選択するように促されるので、バックアップ作成方法 で作成したバックアップファイル(拡張子: awd)を選択します。

バックアップファイルの選択が完了したので、次の画面で、復元後のウォレット名・パスワード、および復元前のウォレット名・パスワード(復元前のウォレット名・パスワードが不明の場合、(暗号化された)バックアップの復元ができません! 必ず、覚えておくかメモするなどして情報を失わないようにしてください)を入力していきます。

(なお、ファイルを選択した段階で、”Select Wallet” の欄にファイルまでのパスが自動入力されますが、実際のパスとは異なります(”fakepath” なるディレクトリ名が表示されます)。
これはバグではなく仕様なので、気にする必要はありません)
“Wallet Name” は復元後のウォレット名を入力する欄となっていますが、ここにはバックアップファイル名(拡張子 “awd” を除いたもの)をそのまま入力します。
今回の例では、”dononode_arizen_backup” と入力することになります。
“Password”、”Password again” ではそれぞれ、復元後のウォレットパスワードの入力、およびその再入力を行います。
なお、このパスワードは新しいものを設定していただいてかまいません。
“Old Wallet Name”、”Old password” ではそれぞれ、復元前のウォレット名とパスワードを正確に入力します。
上記の項目がすべて入力されたら、”Create wallet” をクリックします。無事復元が成功すると、以下のようなアラートが表示されますので、”OK” をクリックします。

しつこいようですが、このアラートが伝えているように、ウォレット名とパスワード(先ほどの画面で入力した “Wallet Name” と “Password” にあたります)は大切に取り扱い、決して失うことがないようにしてください。
以上で、バックアップの復元が完了です!
復元後のウォレットにアクセスするには、Arizen を起動した後に通常表示されるログイン画面から、ウォレット名とパスワードを入力し、”Login” をクリックしてください。

トランザクション生成方法 (T トランザクション)
これまでのセクションで、Arizen を実際に使うための準備が整いました。
それでは実際にトランザクション (取引) を行う方法をみていきましょう。
Horizen では、T アドレスおよび Z アドレスという 2 種類のアドレスがサポートされています。
“Tアドレスとは、公開されたパブリックなアドレスをさし、ビットコインにおけるアドレスのような役割を果たします。
Zアドレスは「シールドされたアドレス」ともいい、ここではプライバシー保護のための最新技術を用いることで送付元、送付先、および送付量が隠されます。”
(Horizen ウェブサイトより)
このセクションでは、T アドレスを使ったトランザクション (便宜上、以下では T トランザクションと呼ぶことにします) を Arizen で生成する方法を説明していきます。
- Arizen を起動します。
- T トランザクションを生成するために使うアドレスを選択します。以下、ZEN を送信する場合と ZEN を受信する場合に分けて、トランザクション生成方法をみていきましょう。
2-1. ZEN を送信する場合
起動後の画面左側のアドレス一覧から、送信元としてのアドレスを選びます。
資金を送信するので、送信する ZEN (+ ネットワーク手数料 0.0001 ZEN) が存在するアドレスのみ選ぶことができます。
これは、各アドレスの右側にある 2 つの矢印のうち、右側のものが赤く表示されていることから判断できます (残高が 0 のアドレスでは、右側の矢印がグレーとなっています)。
送信元としてのアドレスを決定したら、赤い上向きの矢印をクリックします。

すると、以下のような画面となります。

“From” 欄には、送信先として先ほど指定したアドレスが自動入力されています。
ユーザーとしては何もする必要はありません。
”To” 欄には、送信先のアドレスを入力 (コピー) します。
“Amount” 欄には、送信量を入力します。
なお、右側にある “Max” というボタンをクリックすると、現在の残高から送信できる最大量が表示されます (この例では、現在の残高 (0.41532361) – 手数料 (0.0001) = 0.41522361 (ZEN) という数字が表示されます)。
アドレス内の ZEN をすべて送信するという場合は便利な機能です。
この例では “Max” 機能は使わずに、手動で 0.123 と入力しました。
“Transaction fee” には、トランザクション手数料 (0.0001) が自動で入力されます。
ユーザーとしては何もする必要はありません (Horizen ネットワークは、ビットコインネットワークなどと比較すると現段階ではまだ小規模であり、「混雑」していないので、この手数料を 0 としてもトランザクションを送信することが可能となっています)。
上記の項目が入力できたら、”Withdraw” をクリックします。
すると、確認のためのアラートが表示されるので、入力内容に問題がなければ “OK” をクリックします。

数秒すると、トランザクションが無事送信されたことを告げるメッセージが表示されます。

送信後は、送信したことを送信先に証明するため、”TXid” (この例では、”29….b5e” という文字列) をコピペして送信するとよいでしょう。
あるいは、”Show Transaction in Explorer” のリンク先を伝えておくとよいでしょう。
T アドレスどうしのやりとりなので、取引履歴は Horizen ブロックチェーン上で簡単に確認できます。
商取引などで送信履歴を残す必要がある場合などは、必ず送信相手にこれらの情報を伝えておきましょう。

実際に、”Show Transaction in Explorer”をクリックしてブロックエクスプローラーを確認すると、確かに、送信元 (“ntQ” で終わるアドレス) から、送信先 (“YNg” で終わるアドレス) に、0.123 ZEN が送信されていることがわかります。
また、送信先に送信されなかった ZEN (0.12636663 – 0.123 = 0.00336663 (ZEN)) のうち、0.0001 ZEN は手数料としてマイナーに支払われ、0.00326663 ZEN が「お釣り」として送信元 に戻ってきたことも確認できます。
以上で、ZEN を送信するための T トランザクションの生成が完了です!
2-2. ZEN を受信する場合
ZEN を受信する場合は、先ほどのアドレス一覧から、受信先としてのアドレスを選択し、アドレス右側にある緑色の矢印をクリックします (受信するだけなので、残高の有無を問わず、どのアドレスでも選択可能です)。

すると、以下のようなスクリーンになります。

“To” の欄には、受信先のアドレス、つまり先ほど選択したアドレスが自動入力されています。
ユーザーとしては何もする必要はありません。
やるべきことは、送信元に、ここで表示されたアドレスを伝えるか、QR コードを読み取ってもらうことだけです。
なお、”Amount” の欄では受信量を指定できますが、必須ではありません。
指定した場合は、受信量の情報も含まれるように QR コードが変わり、送信元がこれを読み取ると、送信元のインターフェースで送信量が自動入力されるようになります。
事前に送信量が決まっていて、相手に QR コードを伝えることができる場合、この方法は便利です。

先ほどの画像と見比べていただくと、QR コードが微妙に変化していることがおわかりになるかと思います。
以上で、ZEN を受信するための手順が完了です!
セキュアノードの設定方法
セキュアノード とは Horizen ネットワークを構成するノードをさし、Horizen ネットワークが分散的、匿名、セキュアであるために欠かせない存在です。
また、Horizen ネットワークはノード数においてビットコインネットワークに匹敵するとされており、暗号通貨業界の中で最も非中央集権化が進んだネットワークの一つだといえるでしょう。もう少し具体的な内容について興味のある方は、公式動画などが参考になるかと思います。
セキュアノードでは、その多くの操作がコマンドラインを用いて行われますが、ZEN の送受信という操作は Arizen をいわば GUI として用いることで、より簡単に行うことができるようになりました。
より具体的には、Arizen を用いることで、セキュアノードの Z アドレスに ZEN を送信できるようになりました。
そこで本セクションでは、Arizen を使ってセキュアノードの Z アドレスに ZEN を送信するために必要な設定についてみていきます。
設定方法の公式ガイドはこちらから参照することができます。
内容としては、セキュアノードを運営されている方のみが対象となります。
セキュアノードの構築、運営方法の公式ガイドはこちらをご覧ください。
1. Arizen を起動します。
2. メニューから “Settings” をクリックします。

3. 設定画面で、”Secure Node FQDN”、“SSH username”、“SSH password” (これら2つのかわりに “Path to SSH private key file”、“Passphrase for SSH private key file (if necessary)” を使うことも可能です。以下の例では “SSH username” と “SSH password” を使っています)、“SSH port”、“Secure Node Port (see zen.conf)”、“Secure Node Username (see zen.conf)”、“Secure Node Password (see zen.conf)” を入力していきます。

これらの情報はすべて、セキュアノードをホストしているリモートサーバーの ~/.zen/zen.conf ファイルから参照することができます。
そこで、以下のコマンドを実行します。
cat ~/.zen/zen.conf
cat コマンドは「連結することを意味する「catenate」の略」(出展: Wikipedia) だそうで、ファイルを「連結」したりする他にも、単にファイルの中身をアウトプットするという目的で使用することもできます (ここでは後者の目的で用いています)。
もちろん、テキストエディタなどを用いて参照していただいても構いません。

以下のスクリーンショットでは、パスワードなど隠してあることでアウトプットが若干みづらいですが、上記スクリーンショットのフィールドとの対応が記載してあるので、参考にしてみてください。
なお、”SSH Username” と “SSH Password” は、セキュアノード構築の際に設定したものを入力し、”SSH port” には (他のポートをご使用でない限り) “22” と入力します。

4. 必要情報の記入が終わったら、設定画面右下にある “Save” をクリックします。

設定した情報が正しければ、画面下部に “Server” および “zend” という表示がなされ、ともに緑に点灯します (情報に誤りがあったり、ネットワーク接続に問題がある場合は赤に点灯します)。
ここで、“Server” はノードをホストしているリモートサーバーの状態を表し、起動していて Arizen から接続できる場合は緑、そうでない場合は赤となります。
“zend” は “zen daemon” すなわち「zen デーモン」の状態を表し、“zend” が実行されている場合は緑、そうでない場合は赤となります。
ここで、アドレス一覧に目を通すと、ノードの Z アドレス (の秘密鍵) がインポートされていることがわかります (デフォルトで、“My SN Z address” という名前となっています。この例では2つあります)。
これを使って、次のセクションでは Arizen とセキュアノード間で Z トランザクションを行う方法をみていきましょう。

トランザクション生成方法 (Z トランザクション)
セキュアノードの設定が完了すると、Arizen とセキュアノード間での Z トランザクションを行えるようになります。
その方法は、トランザクション生成方法 (T トランザクション) で紹介したものと同様です。
送信先、受信先としてセキュアノードの Z アドレスを指定します。
なお、Arizen の T アドレスからセキュアノードの Z アドレスに送信する際は、T トランザクションと異なり、二者の間に T アドレスが一つ介在する形となります。
この機能は、セキュリティ強化のために実装されたようです。
これに伴って、トランザクション (T アドレスから Z アドレスに送信) 実行時に、Arizen では次のようなメッセージが表示されます (Z アドレスから T アドレスに送信する際には、表示されません)。

ここでは、「2つ目のトランザクション (2nd transaction)」(仲介する T アドレスからセキュアノードの Z アドレスへの送信) が実行されるまで、Arizen を閉じないように注意する必要があります。
このトランザクションが無事終了すると、以下のようなメッセージが表示されます。
この段階となったら、Arizen を閉じても問題ありません。

*「セキュアノード Z アドレス -> Arizen T アドレス 」トランザクション完了画面

Special Thanks!
この Arizen ユーザーガイドはHorizen Enthusiastであり、フリーで翻訳をされている tgさん(https://twitter.com/tg_freelancer)に寄稿いただきました。
tgさん、ありがとうございます!
のどえモンもうれしそうにしています ↓
